親を見送る歳になったようです。葬儀を体験して学んだアレコレを残しておきます①…の巻

 

こんにちは。

keyです。

 

今回は釣りとは全く違うお話になります。

 

突然ですが先日、身内に不幸がありました。

 

これまでは幸いなことに親を見送る経験の当事者となる事は無かったのですが、自分も歳を重ねている分、親世代も同じように歳を重ねていることを改めて痛感しました。

 

そこで不謹慎かもしれませんが、今後の為にも葬儀に関する事などについて、残しておきたいと思います。

第一報は介護施設からの連絡

先日、長男君の運動会を見に行っていたところ、義母が入所している施設から「呼吸が弱くなってきています。今のうちに面会へいらしてください。」と、連絡がありました。

 

義母は数年前から大病を患っておりましたが、うまく病気と付き合いつつ生活を送っていました。

 

ところが今年の1月、大きく体調を崩し大学病院へ入院するも、そこではもう治療の手立てはないということで別の施設へ転院を勧められました。

 

その施設とは『ホスピス』と呼ばれる緩和コントロールをしながら余生を送る所で、多くの場所では、病気に対する継続した投薬治療など受けることは出来ないようです。

 

 

家族で話をした結果、現在の投薬治療も継続しつつ、緩和ケアをして頂ける所を探したところ、ご縁があり開所したての綺麗な施設へ入所することが出来ました。

 

そちらへ入所してからは毎月何かしらの目標を立て、桜を見たり、孫たちの進学・進級で成長を祝ったりと、毎日を過ごしていました。

 

その間、そんなに苦しむ様子もなく過ごせたのも、先生や看護師さん、介護士さんなど多くのスタッフの皆様のおかげと感謝しています。

 

 

そして6月初旬。

先ほどの連絡となったわけです。

 

翌日、某エリアさんへ釣行を予定しておりましたが、これは無理そうと判断し予約キャンセルを申し出たところ、お気遣いのお言葉まで頂き、感謝しております。

死亡宣告は医師にしかできないんです

帰宅後、家族全員で施設へ面会に行ったときには、呼吸は荒いものの意識はあり、会話は出来ませんでしたが指相撲など出来る状態でした。

 

これが生前の義母との最後の思い出となりました。

 

 

22:00頃。施設へ義妹が残り付き添ってくれるとのことでしたので、私たちは帰宅。

 

看護師さんによると、いよいよ危なくなってくると肩で呼吸をするように見えてくるとのお話だったので、そんな様子も見えないことだし、大丈夫だろうと考えていました。

 

 

翌朝6:00頃。

 

義妹より妻へ「お母さんが呼吸してない時がある!」と電話があり、急ぎ面会のために準備をしていたところ…

 

 

5分後、再び義妹より電話。

「呼吸してない!どうしよう!!」

 

施設とはいえ早朝という事もあり医師は不在のようです。

 

また、『緩和は行うが延命治療は行えない』という施設の方針もあり(ホスピス自体がそうなのかも?)、義母へしてあげられる手立てはありません。

 

 

おそらくこの時に医師がいれば、この時間が死亡時刻となったのだと思います。

 

 

7:00前には施設へ到着したものの、義母は息を引き取っていました。

体はまだ温かく、亡くなったなんて信じられません。

 

苦しむことも無く、静かに息を引き取ったようだったので、その点は救いでした。

胸の辺りを見ていると、布団の上からでも呼吸している様に見えるのですが、実際は…

 

 

子供達にはこの時点では義母が息を引き取ったことは告げず、学校へ行ってもらいました。

学校行事で発表会がある子がおり、この日のためにせっかく練習をしていたので楽しんできて欲しかったからです。

 

 

朝ごはんも各自で済ませてから学校へ出かけ、楽しく学校生活を送る様子を、きっと義母は空から見ていてくれたと信じています。

 

 

施設の方の説明によると、医師の先生が到着するのは10:00頃になるとのことでしたので、9:00前に私は一旦帰宅し家の事をやっていましたが、やっぱり義母が居なくなった実感は湧きませんでした。

 

 

そして9:40頃、妻から「お医者さんに死亡宣告してもらった」と連絡がありました。

悲しんでいる暇はそんなにない!即、退所準備が始まります

妻からの連絡内容はそれだけではなく、これからご遺体を自宅へ搬送するための準備を始めるのと、病室にある荷物の搬出をするからすぐに来て欲しいとの事。

 

 

もともと釣りへ行くために休みを取っていたので、時間的には柔軟に対応可能です。

 

『お義母さん、この日を狙うなんて準備良すぎだよ!』なんて考えながら施設へ向かい

 

到着すると、妻の家族・縁者がみんな揃っていました。

(お医者さんとは会わずじまいだったなぁ)

 

 

コロナ禍で全員で集まることが難しかったここ数年。

 

コロナ患者数も減ったおかげで面会の制限も減り、病室ではありますがこうして顔をそろえることが出来る時期まで頑張ったのも、義母の準備の良さか!と感心してしまいましたね。

それぞれが義母とのお別れをしている中でも、その後の準備は進みます

ご遺体の搬送は、葬儀屋さんがやってくれるそうです。

 

施設と提携?しているところでも良いそうなのですが、義実家が見つけた葬儀屋さんにお願いすることとなりました。

 

 

葬儀屋さんが到着するまでの間に、部屋にあった私物をみんなで手分けして自分たちの車に積み込みます。

ご遺体搬出してから荷物を片付けても良かったのですが、日にちが経てばたつほど部屋の使用料金がかかると言われたためです。

 

 

しばらくすると、お願いした葬儀屋さんが到着。

義母をストレッチャーに移し、お迎えの車に乗せます。

 

そして施設の方に見送られながら、義母を乗せた車は出発。

義実家の家族とともに、義母はようやく自宅へ帰ることが出来ました。

 

 

私と妻は施設へ残り、退所の手続きを済ませた後、施設の方へひとまずご挨拶を済ませ、義母の待つ義実家へ向かいます。

 

その車中、二人で「いつかこんな日が来るとは思っていたけど、信じられないね」ばかり言っていました。

まずはご遺体を安置するお布団と枕が必要です

義実家へ到着すると、なぜか義母より早く着いてしまったようです。

 

 

その後すぐに義母が到着。

お見送りとお迎えまですることが出来ました。

 

 

ご遺体搬入前に葬儀屋さんから、「ご遺体用のお布団と枕を準備してください。」と言われたので、慌てて準備。

(この時に使ったお布団と枕は、後日処分するしきたりだそうです。)

 

 

義母を寝かせる準備が整うと、葬儀屋さんがそこへ寝かせてくれます。

 

 

次に、義母が着ている服をきれいなパジャマに着替えさせてくれました。

 

 

次にドライアイスで体を冷やし、ご遺体の腐敗を防ぐ処理を行います。

 

この時、エアコンでご遺体のある部屋の空気を冷やすのですが、これもまた同じ意味合いだそうです。

なるほどねぇ!

 

 

そして布団をかけてから、その上に守り刀?を乗せました。

 

 

次に祭壇?を設置。

お線香やご飯を乗せる台ですね。

 

 

最後に『末期の水』と呼ばれる儀式です。

綿に含ませた水を、みんなで代わるがわる義母のお口にチョンチョンとしてあげました。

打ち合わせに2時間くらいはかかります

一通りの行程が終わると、担当スタッフの方を残し他の方は帰られました。

 

そこから義実家と葬儀屋さん担当スタッフとの打ち合わせが始まります。

 

 

喪主が誰で、日にちは何時で、などなど。

実際かかった戒名料

あとで聞いたのですが、この打ち合わせ時に宗派などを聞かれ、菩提寺があればそこのお寺へ『戒名』『葬儀』について連絡をするよう、アドバイスしていただけるようです。

 

その際、「お寺さんにはこのようにお伝えすると失礼無いですよ」と言い方まで教えてくれるそう。

やはりその道のプロは気配りが違いますね。

 

 

気になる戒名のお代(?)について、宗派やお寺さんによって違うと思うのですが、妻によると今回は以下のようになっていたそうです。

・○○院 → 100諭吉

・○○大姉(居士)→ 80諭吉

・信女(信士)→ 50諭吉

替えのマスクはあった方が良いです

打ち合わせが行われている間、私はというと義母が寂しくないよう、ずっと傍にいました。

 

自分のキャラクター上、実の祖父母が亡くなった時でさえご遺体に話しかけるのには躊躇したのですが、義母と二人きりだったせいか、無意識に昔の話やら何やらずいぶん話しかけてましたね。

 

すると何ということでしょう。

 

柄にもなくそんなことをしたもんで…

マスクが超汚れた!

 

もう涙やら鼻水が不織布に染みまくり

 

不覚にも泣いてしまったのがばれてしまうやつです。

 

キャラじゃないのに(´;ω;`)

子供たちにも訃報を伝えなくては…

打ち合わせもひと段落付いたのを見計らい、子供たちを連れてこなくては!という事になり、私が自宅へ戻り、子供たちが全員揃ったところで状況を伝えます。

 

長男君は察していましたが、下の娘は施設へ面会に行くと思っていたようです。

 

可哀そうですが、真実を伝えます。

 

 

我が家では、『人は生まれたからには誰であってもいずれ死ぬ。だから価値ある時間を出来るだけ過ごすことを考えるように。』と教えています。

 

そのせいもあってか、子供たちも訃報をそれなりに受け止めてくれたようです。

 

 

そして子供たちを連れて義実家へ到着。

 

ご対面です。

 

 

やっぱり泣くよね。

そして父も、もらい泣きしちゃったよ。

 

 

でも今回は大丈夫。

先の失敗を踏まえ、マスクの中はティッシュで補強済(´_ゝ`)

また替えのマスクも多数持参。

 

もしもの場合は、バレる前に即交換可能です。

 

 

この日もまた、家族全員夜遅くまで義母と一緒にいました。

 

家族に見送ってもらえるだけでも幸せなことなんだなと思いながら、その様子を見ていました。

 

 

義実家を後にするとき、義母のお顔に白い布をかけました。

これの意味には諸説あるようですが、乾燥による劣化を防ぐためという理由もあるそうです。(←現実的にはこれが納得かな)

銀行口座など、突然の財産凍結に注意

亡くなった翌日(2日目)、朝から妻は色々と準備に追われていましたが、私は仕事です。

 

子供たちは、学校へ行かせました。

 

 

その頃、義父と義妹が葬儀等にかかる費用を引き出すため銀行へ行ったところ、額が大きかった為に銀行員の方から、使用目的を聞かれたそうです。

最近は、振り込み詐欺とかありますからね~。

 

すると義父は「妻が亡くなって…」と漏らしてしまったそうで、お金は義父の口座からとりあえず下ろせたものの、亡くなったことを知られた義母の銀行口座は即凍結❄

 

これを解凍するのが、かなり手間なんです💦

 

銀行にお金を預けるメリットって、もはやあるんだろうか(;一_一)と思っちゃいます。

遺影に使える写真を探すのは、思い出の振り返りだった

そんな事がありつつも、義実家では妻も合流後、引き続き葬儀屋さんとの打ち合わせが行われたようで、お通夜と告別式の日取りが決まりました。

 

 

私は仕事の合間に、頼まれた遺影に使えそうな画像探しをします。

 

過去イチの、生前のイメージを崩さない画像を探すので責任感じます。

ピックアップした画像たちは、義実家にいるメンバーへ即送信。

 

 

すると案の定、作業の手は止まり、昔話に花が咲いていたようです。

 

でもこうやって振り返ることも供養になるんだろうな。

 

 

夜、仕事が終わってから義母の顔を見に行きました。

 

 

何も変わらず、苦しそうな顔でもなく。

穏やかなお顔です。

保冷剤が効いて体が冷たく硬くなった

さらに翌日(3日目)。

 

お通夜、告別式の日程もきまり、今日は何もありません。

 

子供たちは学校から帰ってきたら、各々義母へ会いに行き、私が仕事終わりに迎えに行くまでそのまま夜までそこで時間を過ごします。

 

義実家には遠方の家族も揃い、更に賑やか。

 

きっと、その様子を義母はいつもの椅子に座って優しく見守ってくれているんだろうなと思うと、やっと帰ってこれて良かったねと思う反面、涙がちょちょぎれるぜ😢

オプション追加でお風呂やらシワ消しも可能!

さらに翌日(4日目)。

 

この日の午前中は化粧直し(?)で、午後にお通夜会場へご移動です。

 

 

別途費用も掛かるのですが、簡易的お風呂に入れてもらうことが出来ます。

義母は入浴コースを選択。

 

 

入浴をお手伝いした義実家の女性陣(縁者含む)の皆さんは、ご自身の死後はこの入浴をご希望されるそうです。

お金貯めとかなきゃ(;’∀’)

 

 

その後は専門のメイクさんによる最後の化粧、死に化粧(エンゼルケア)です。

死後、ポカンと開いていた口もしっかり閉じ、顔剃りをしてからのお化粧で、見違えるほどお顔がキレイになりました!

 

 

長男君はその変わりように興味津々。

こうやって、いろんな職業と触れ合う機会を作ってくれたと思えば、これも感謝だねと話をしました。

 

 

ただ一点。

お棺に入った方のお顔を見てほとんどの場合に思うんですが、自分が記憶しているお顔と違うんですよね。

 

 

『この世を離れるときには、こんな顔が良い!』的なものがあるのかな?🤔とか考えちゃいました。

↑ ↑ ↑

この人に受ける顔とか?😅

 

 

自分や妻の順番が回ってきたら、遺影に近い『映える顔』にしてもらおうと思います。

 

お化粧完了後、和装の死に装束を身にまとい、いよいよ最後のお別れの時が近づいてきました。

 

 

次回、この続きと総括の予定です。

親を見送る歳になったようです②葬儀で学んだアレコレの巻

 

 

という所で、今回も最後までお付き合いいただきありがとうございましたm(__)m

またよろしくお願いします(@^^)/~~~

 

 

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